学校教育

体育科 2年生 表現遊び①単元計画・指導案

悩める子羊:はぁ。体育の単元、表現遊びって何すればいいんだろう。よく分からないし苦手。

まっちゃん先生:お呼びでしょうかー!!!?表現って奥が深くて面白いよ!

悩める子羊:えええ、なんかすごい元気な人来た。

まっちゃん先生:私も最初はよく分からなくて、学習指導要領をみてみたのよ。

単元の目標:表現遊びの行い方を知り,進んで取り組む中で,題材の特徴を捉えて即興的に踊ることができる。また,簡単な踊り方を工夫するとともに,友達と一緒に踊ることができる。

これ読んで余計に分からなくなったよね!

悩める子羊:もうじゃあ時間数も少ないし、適当にダンスでも…

まっちゃん先生:はいーーーーー!!!諦めないでーーーー!!!

まず学習指導要領のキーワードに注目してみようか。

単元の目標:表現遊びの行い方を知り,進んで取り組む中で,題材の特徴を捉えて即興的に踊ることができる。また,簡単な踊り方を工夫するとともに,友達と一緒に踊ることができる。

これを子ども軸のワクワク言葉に変換すると、

からだ動かすって気持ちいいな。自然と体が動いてしまうわ。え、そんなものになったことないんだけど、今すぐ?!できるかな?私ならこうやるかな。いや、もうちょっとこうやってみようかな。え、友だちのあれめっちゃすごいな。おもしろ。ちょ、なーなー!いっしょにやってみようよー!

悩める子羊:なるほど。この学びを通して、子どもたちがこんなふうに感じることができるように授業を考えていけばいいんですね。

まっちゃん先生:で、さらにここから学習指導要領をワクワク先生言葉に変換すると、

自分の思いや考えを全身で表現したり,踊り方を工夫しながら広げたりすることがおもしろい運動であると考える。本単元では,なっているものや,やっていることは違っても,楽しい雰囲気の中で友達と一緒に踊るおもしろさを味わわせたい。

悩める子羊:なるほど。まず、学びを達成したときの子どもの姿をイメージする。その中で、どんなことが楽しかったのか、どんなことができるようになったのか子どもに体験してほしい学びの内容を先生の言葉で捉え直すんですね。じゃ、先生によってけっこう多様なやり方になりそう。

まっちゃん先生:そうだね!どうアプローチするかはもちろんいろいろな方法があると思う。それこそ先生達も試行錯誤しながらでいいと思う!目の前の子供達が、基本的に「想定外」のことをしてくれるから、いちいち驚きながら「わはははは」って笑いながらやってますよ!

悩める子羊:でも、これ絶対苦手な子いますよね。私も苦手だし。

まっちゃん先生:そうだね!その視点もすごく大事。じゃあ、どうして嫌だな、苦手だなと感じるのか考えてみようか。

悩める子羊:例えば、人目が気になる子は恥ずかしいと思います。

まっちゃん先生:そうだね。人目が気にならないようにする工夫が必要だね。人に見せることを前提としていると、プレッシャーになるのかもしれないね。この授業で大事なのは見栄えのよさではなく、自分のイメージと自分の身体をどう連動させればいいのかを試行錯誤する経験だから、まずは夢中になれるような場作りやアプローチ方法に配慮する必要があるね。

ポイント

  • 毎時間、心と体をほぐす活動からスタートする。
  • 即興的な表現時間は、始めは短く5秒間。徐々に長くして最長30秒。
  • 子どもの表現を取り上げるときは、褒めるのではなく、「驚き」でリアクションし「実況中継」する。
  • 工夫を促すには「感情」を引き出す言葉かけ、「様子」や「状況変化」を表す言葉かけをする。

まっちゃん先生:わたしはこんな授業を考えてみました!ちょっとみてみて。まじめに書いてるよ。

※「挑戦課題」…単元を通して何を試行錯誤するのか、子どもたちと共有するための大きな問い

※「めあて」…挑戦課題に対する学びをスモールステップで導くための毎時間の問い

 

【子どもたちの実態】本学級は,男子15名,女子15名,計30名である。体を動かすことが大好きで,体育科のどの単元でも楽しんで活動することができている。運動会のリズム遊びでは,曲の雰囲気に合わせて表情や動きを工夫しながら,イメージをもって生き生きと踊る姿が見られた。課題に対して前向きに取り組み,自分の考えを臆することなく発表したり,友達の思いや考えを素直に受け入れたりすることができる児童が多い。一方で,自分の思いや考えにこだわりをもち,貫き通そうとする児童もいる。そこで,ペアやグループで活動する時間を多く設定し,友達の思いや考えを受け入れながら,一緒に踊ることのよさや楽しさを味わうことができるようにしたい。

1年生の表現遊びでは,「動物」を題材にして学習を進めた。受容的な雰囲気の中で,自分の思いや考えをのびのびと表現する児童の姿が多く見られた。事前のアンケートでは,表現遊びを「楽しい」と感じている児童が多くいた。その理由としては「体を思い切り動かすことが楽しい」,「友達と一緒にするのが楽しい」,「動物になるのが楽しい」が挙げられた。児童が感じた表現遊びの楽しさを大切にしながら,即興的な身体表現能力やコミュニケーション能力を培っていけるような授業を展開していきたい。

 

【問いと試行錯誤している姿】

問い 全身を使って,楽しく遊ぶことができるかな?

  → 全身を使って踊り方を工夫している姿。

問い どうすれば,遊園地の世界でもっと楽しく遊ぶことができるかな?

  → 遊園地にあるものやいる人の特徴を捉え,題材や状況に合わせて踊り方を工夫している姿。

【単元構成の工夫】

「課題に迫るために,めあてをもち,夢中になって学び続ける子どの育成」を目指して

本単元では,児童にとって親しみがあり,多様な題材を含む「遊園地」を世界観として取り上げた。

単元前半では,心と体をほぐすためにいろいろな表現遊びを取り入れる。このことは,思い切り踊ることの素地になると考える。受容的で共感的なかかわりを大切にしながら教師も一緒になって踊ることで,自分の思いや考えを全身で表現したり,思い切り踊ったりすることの楽しさを体感したりすることができるようにする。

 第3時から,遊園地の世界の中で各テーマを設定し踊る活動に入っていく。題材や状況に合わせて即興的に踊る中で,踊り方を工夫しながら広げることの楽しさを十分に味わわせたい。そのために,児童が表したい様子を自由に選んで踊ることができるような活動を多く取り入れるようにする。即興的に出たものを共有しながら,表現遊びのおもしろさを追究していくことができるようにしたい。

第5時の指導案は下の赤文字をクリック!

遊園地本時案 (1) (1)

4 運動のおもしろさを広げるための支援の工夫

「もの」とのかかわりから

 ・ 世界観や題材に合わせて背景音楽を変化させたり,効果音を流したりして,雰囲気を変えることによって,多様な踊りを引き出すことができるようにする。

・ 状況を変化させることで,空間・リズム・体・相手との関係に変化をつけて踊ることができるようにする。

「仲間」とのかかわりから

 ・ ペアやグループで踊るように声掛けをすることで,友達の思いや考えを感じて踊ることができるようにする。

 ・ めあてがもちにくい児童には,友達の動きに目を向けたり,友達とかかわり合ったりすることができるような声掛けをすることで,イメージをもちやすくし,めあてをもつことができるようにする。

「自己」とのかかわりから

・ 毎時間の最初に心身をほぐす時間を取り入れ,教師も一緒になって全力で楽しむことで,思い切り踊ることができるようにする。

・ 児童の多様な踊りを見付け,教師が実況することで,友達の踊る様子を自然に見て,自分の踊りを広げることができるようにする。

・ 「頂上に来た!」や「ぐるぐるまきのソフトクリーム」などのように状況や様子を表す声掛けをすることで,イメージをもって即興的に踊ることができるようにする。

5 評価規準

知識及び技能

思考力,判断力,表現力等

学びに向かう力,人間性等

目  標

身近な題材の特徴を捉え,全身で即興的に踊ることができる。

身近な題材の特徴を捉え,簡単な踊り方を工夫するとともに,友達と一緒に踊っている。

 表現遊びに進んで取り組み,誰とでも仲よく踊ったり,場の安全に気をつけたりしようとしている。

評価規準

ア 表現遊びの行い方を知り,身近な題材の特徴を捉え,全身で即興的に踊ることができる。

カ 題材や状況に合わせて踊り方を工夫している。

キ 自分の思いや考えを伝えたり,友達の思いや考えを受け入れたりしながら踊っている。

サ 進んで表現遊びに取り組もうとしている。

シ 友達と一緒に楽しく表現遊びに取り組もうとしている。

ス ぶつからないように周りの安全に気を付けながら踊ろうとしている。